Loading

ブログ

最近のベストライセンス社の動向(2021年最新版)&どんな登録商標を所有してるの?

※「ベストライセンス」を検索してこのページにお越しになった皆様。「ゆっくり茶番劇」に関連して記事も書いてますのでぜひ!併せてお読みください!

https://names-ip.com/%e3%80%8c%e3%82%86%e3%81%a3%e3%81%8f%e3%82%8a%e8%8c%b6%e7%95%aa%e5%8a%87%e3%80%8d%e3%81%8b%e3%82%89%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e5%95%86%e6%a8%99%e3%81%ae%e3%81%82%e3%82%8c%e3%81%93%e3%82%8c%e3%80%80/

前回、商標業界の超有名会社ベストライセンス社について書きました。
もし商標をやってる弁理士でベストライセンス社を知らない方がいたらその人はモグリです(断言はやめましょう)!

ということで、前回はベストライセンスの所業の概要について説明した訳ですが、最近(本記事執筆は2021年6月)はベストライセンス社がらみの話題がいささか少ないような気がしてます。

そこで今回は最近のベストライセンス社の動向や、所有する登録商標についてお伝えしたいと思います。

1.ベストライセンス社と上田育弘氏の最近の出願件数

まず手始めに2021年の出願件数について調べてみました。

ベストライセンス株式会社 or 上田育弘氏 名義の商標出願件数

2021年 1月~6月 30件

え。少なくない??

桁が間違ってない?二桁ほど。

ちなみに月別で見るとこの30件は全て3月15日に出願されている為、1、2月、4~5月は出願ゼロでした。これはベストライセンス株式会社 and 上田育弘氏のコンビとしては非常にすくない数で心配になるレベルです。

では2020年はどうだったのでしょうか。

2020年の月別出願数を調べてみたら以下の通りでした。

2020年 ベストライセンス株式会社 or 上田育弘氏 名義の商標出願件数

2020年1月 1158件

2020年2月 4件

2020年3月 10件

2020年4月 1305件

2020年5月 8390件

2020年6月 41件

2020年7月 44件

2020年8月 19件

2020年9月 0件

2020年10月 22件

2020年11月 1件

2020年12月 0件

合計10,994件

いかがでしょうか?1年間のトータルでは1万件を超えていますが月別で出願件数を割り出すと合計数だけでは見えなかったものが見えてきます。2020年6月以降、ベストライセンス社と上田育弘氏名義の出願件数は目に見えて落ち込んでいるのがわかります。

2021年現在の出願件数と通してみると2020年5月で大量出願の戦略を一旦打ち切った可能性がありそうです。

というか2020年5月だけで約8300件の商標を出願しています。一体5月に何が??

上田育弘氏の誕生日かな?

ちなみの知財ラボ様のウェブサイトで公開商標公報の出願人ランキングを確認したところ、2019年はベストライセンスが13887件、上田育弘氏が3695件でした。2019年時点では快調に大量出願をこなしていたことがわかります。

知財ラボ

https://jp-ip.com/

2020年6月以降に一体何があったのでしょう?

その謎を探るべく我々はアマゾンの奥地へと飛んだ(完)。

2.ベストライセンス社はどんな登録商標を所有しているのか?

トータルではおそろしい数の出願件数となるベストライセンス社、上田育弘氏ですが、いったい登録商標は何件所有しているのでしょうか?

確認したところ、本記事執筆時点(2021年6月)で登録商標は一件もありませんでした。

え。一件もないの?

はい。一件もありません。

おそらく合計で10万件近く出願しているのに現在の登録商標は一件もないとは…。ある意味恐れ入りますね。

しかし、そんなベストライセンス社も過去には登録商標を所有していました。 以下の7件がその選ばれし商標です!!!

「七法」(登録第5412611号)

「Anytime,Anyone,Anywhere」(登録第5519241号)

「紙・電子ハイブリッド」(登録第5533680号)

「PAPER-ELECTRON・HYBRID」(登録第5550141号)

「Best Friend」(登録第5610323号)

「SMART」(登録第5730449号)

「WEARABLE」(登録第5730450号)

いかがでしょうか?正直いってあまり脈絡が無いというか「なぜこの7件なのか」という意図は読み取れないような。。。少なくとも数万件の商標出願の中からなぜ上記出願を選んだのかはよくわからないですよね。

しかし日本の商標史に(黒歴史かもだけども)残るであろう出願件数の出願人の登録商標がわずか7件というのは驚愕ですね。しゃっくりが止まらないときに教えてほしかったです。

個人的にこの7件の中で注目したい商標は「Best Friend」(登録第5610323号)でしょうか。ベストライセンス社が所有していたわずか7件の登録商標(少ない訳ではありませんが、万単位の出願をしている中で7件はわずかと言ってよいですよね)の中の1件が「Best Friend」。。。

エモい。というかなぜか目から汗が。。。

しかもこの商標「Best Friend」ですが、2021年3月15日に再出願されています(商願2021-037676)。しかも指定区分は45区分。

もしかしたら、常軌を逸した大量の商標出願も、ただただ「ベストフレンドが欲しい!」という出願人の心理的渇望を反映した行為だった、という分析が成り立ちませんかね?自身でも気づかない心のスキマを大量の商標出願で埋め合わせているとしたら。。。??専門家の分析が待たれるところです。

なお2021年3月15日には「BEST LICENSE」(商願2021-037654)も出願されています。イヨッ!真打登場!しかも45区分!これは応援するからぜひとも登録してほしいなって思いました。

ということでベストライセンス社の最新動向&過去に所有していた登録商標についてまとめてみました。本記事執筆の過程で面白いことがわかったのでもう少しベストライセンス社のことを書こうかな、と思ったんですが。ちょっと調べたらものすごく時間がかかりそう。どうしよ。

ベストライセンス社の出願件数は減少したかもしれませんが、最近はBLチルドレンというか(ベストライセンス、略してBL)、悪意出願第2世代というか、他人の商標を意図的に出願していると思われる出願人がちらほら見受けられます。しかも本家よりも巧妙な場合もあるようです。このような場合に備えて、自社の商標・ブランドは早めに出願して登録することをご検討下さい。商標登録は安心して事業を営むための投資です。

商標出願に関するご相談は070-4480-6503か下記フォームよりお気軽にどうぞ。お待ちしております。

PAGE TOP